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※この記事は2023年7/7日に更新しました。
サッカーの練習メニュー作成って、めちゃめちゃ難しいですよね、、、
週4〜5日ほどクラブ活動はありますから毎回練習メニューを作成するとなると、時間もメニューの量も必要になります。
しかしこの記事を見ていただくだけで、以下の問題を解決できます。
- 練習メニューの具体的な作り方が分かる
- 練習メニュー作成に時間がかからなくなる
- 質の高い練習メニューを作ることができる
今回の構成は
- 練習メニューを作成する前に必ずしておくべきこと
- 練習メニュー作成時に抑えるべきポイント3つを解説
- たべおが実際に使っていた練習メニュー作成の具体例を紹介!
- この記事のまとめ
など、サッカーの指導をしたことがない人でも簡単に分かるような構成になっています。
最後まで有料級の記事になってますので、最後までぜひご覧ください。
練習メニューを作成する前に必ずしておくべきこととは?
練習メニュー作成の前に必ずしておくべきことがあります。
それは、チームのコンセプトを作成すること。
チームコンセプトの詳しい内容は以下の記事で海よりも深く解説してるのぜひご覧ください。
「そんな時間に俺はねぇぇ!」って方に向けて簡単に説明しますと、
「自分たちはどんなサッカーチームを目指すのか」を表すもの
練習メニューを作る際に迷う方は、自分たちはどのようなサッカーをするのかハッキリしていないケースが非常に多いです。
僕も昔は「どのようなチームにしたいか?」を全く決めないまま、トレーニングを作成していました。
でもそんなことを繰り返してるうちに、以下のような結果になってしまいました。
- 練習メニュー作成に大きく時間がかかる
- 指導を受ける選手が何を教えられているか理解できていない
- 教えている自分自身が何を教えたらいいかわからないままサッカーを教えてしまう
あなたはゴールのないマラソンを走り続けることできますか?
おそらく、どんな罰ゲームよりも辛いですよね、、、
そんな状態にならないためにも、
「パスを後ろから回す、ビルドアップをメインとしたチームにしたい!」
「ロングキックを多用して、前線からプレスをかけるチームにしたい!」
上記のような、チームの方向性を明確にする作業はぜひ行いましょう
ちなみに、
超弱小チームだった中体連をカップ戦優勝レベルまで引き上げた戦略はここに全部書いてます。
どのようなサッカーを教えるか決まっていない人は、ぜひこちらを参考にしてみて下さい
練習メニューを作る際に抑えるべきポイントを3つ解説!
練習メニューを作る際に、
「これだけは抑えよう!」というポイントを3つ紹介します。
練習メニュー作りが簡単になりますし、
しかも、
質の高い練習にすることができるのでぜひ最後までご覧ください。
ポイント①「チームのコンセプト」を練習メニュー作成の度に確認する
練習メニュ作成前にチームのコンセプトを必ず確認しましょう。
なぜなら、
「コンセプトと間違ったトレーニングを作らないため」です
よくサッカー指導者がやってしまうミスとして、
「試合に必要のない練習をついやってしまう」といった現象が見られます。
例えば以下のような現象ですね。
- 普段はボールを繋ぐチームではないのに「3対1」や「4対2」などのボールを回すトレーニングばかり行ってしまう
- 試合中全くクロスを使わないのに、普段の練習で「クロス練習」に多く時間を使ってしまう
自分は魔法使いになりたいのに、ずっと剣の素振りや筋トレしても魔法は上手くならないですよね?
それと同じで、
コンセプトの確認を常に行わないと、練習メニュー作成時にコンセプトと違うトレーニングを行ってしまってチームが成長しなくなります。
慣れてくればいちいちコンセプトを確認しなくてもいいですが、
頭にコンセプトが定着するまではこまめにコンセプトを確認すると、ブレのない指導をすることができます。
ポイント②4つの局面の中から「どの局面をメインに練習するか」を意識する
サッカーには試合中に4つの局面しかありません。
上の図がサッカーにおける4つの局面になります。
- 攻撃
- 攻撃から守備(ネガティブトランディション)
- 守備
- 守備から攻撃(ポジティブトランディション)
上の4つのサイクルがひたすらグルグル回り続ける、これが試合中に起きている現象になります。
練習メニュー作成の際には「どの局面をメインに練習するか」を常に意識するといいでしょう
例えば、
試合を見ていて「攻撃の局面がうまくいってないなあ」そう感じたら、攻撃の局面を意識したトレーニングを行う。
上記のように、
4つの局面のどれかをピックアップをして改善点を練習することで試合中の内容がグッと向上します。
これは個人的な意見ですが、
「4局面が全て入っている練習メニューを作成すること」
これを僕は一番おすすめしています。
その理由は、
サッカーの試合では全ての局面が入っているから
受験したい大学があるなら、そこの過去問を解いたほうが力はつきます。
それと同じで、
より試合に近いシチュエーションの練習メニューを作成するほうがいいかなと。
でもやっぱり初めは難しいと思います。
なので、
まずは4局面から1つだけに絞ってトレーニングを作り、慣れてきたら4局面が全て入ったトレーニングを考えていきましょう
ポイント③プレーエリアをイメージする
サッカーのピッチはさまざまな形で区切ることができます。
例えばサッカーコートを横に半分で区切れば、自陣と相手陣地で分けることができますよね。
さらには下の図のように、
コートを縦に分割して名前が決まってるエリアまであります。
練習メニューを作成する場合は、
「どのエリアでのプレーを意識した練習か?」イメージして練習を作りましょう。
例えば攻撃の局面を切り取っても、
- 自陣からボールを繋いで、ピッチ中央まで運ぶトレーニング
- ゴール前での3対2で、相手ゴールを意識したトレーニング
の2つでは、プレーエリアが全く違うことが分かりますよね?
①のプレーエリアは自陣からの攻撃のシーン
②のプレーエリアは相手のゴール前での攻撃のシーン
同じ攻撃でも身に付けさせる技術や戦術は全く違います。
トレーニングをする際には、
ピッチのどこでプレーをしているのか選手に伝えるだけで、試合に近いイメージでトレーニングができます。
あとはこの3つのポイントを使って練習メニューを組み立てると、1日の練習メニューが作れます。
慣れてきたら30〜1時間くらいで作れるようになるので、ぜひ頑張って作ってみてください。
たべおが実際に使っていた練習メニュー作成の具体例を紹介!
上記のように悩む方もいると思いますので、
「僕が実際に使っていた練習メニュー」これを特別に全部教えちゃいます!
チームコンセプト | 自陣から積極的にボールをつなげる、ポゼッション型 |
---|---|
4局面のどこをメインに練習するか | 攻撃 |
どのエリアをイメージするか | 自陣 |
人によって練習の順番は様々ですが、今回は下の流れでいきたいと思います!
- アップ
- 練習1(ドリル形式)
- 練習2(少人数)
- 練習3(大人数)
- ゲーム
アップに関してはチームそれぞれのやり方をすると良いでしょう。
今回は「練習1」から解説していきたいと思います。
練習メニュー① スクエアパス
- 縦12メートル✖︎横12メートル
- パスのコントロールとパススピードの技術を上げるドリルトレーニング
- 初めは右回りで、時間で左回りにチェンジ
- パスを出したらダッシュで次のコーンへ移動
- パスを受ける前に、次のパスを出す人の顔を見てからボールをもらう
- コントロールのトレーニングなので、パススピードを早くする
1つ目のトレーニングはスクエアパスになります!
超基本中の基本ですね。
チームコンセプトが「自陣から積極的にボールをつなげる、ポゼッション型」なので、パス&コントロールのトレーニングを採用しました。
ポゼッション型のチームではなくても、スクエアパスは基礎基本の要素がたくさん入ったおすすめのメニューなので、ぜひ一度試してください。
練習メニュー② 2対1(ライン突破)
- コートサイズは縦20✖️横15
- 青の選手が赤の選手へパスし、リターンでスタート
- 青の選手は2人でパスとドリブルを使って、対岸のライン突破を目指す
- 赤の選手はライン突破を阻止する
- 奪ったらドリブルで対岸のライン突破
- 青の選手は2対1の数的優位を活かしているかどうか
- 奪われた後の切り替えを早くする
- ドリブルなのか、パスなのか、相手を見て判断しているか
2つ目のトレーニングは2対1になります。
イメージとしては図の青の選手がCB、赤の選手がFW。
チームコンセプトは「自陣から積極的にボールをつなげる、ポゼッション型」なので、コンセプトに適した練習になりますよね。
この練習でのポイントは「相手を見てプレーを選択しているか」
青の選手は2人ですので、数的優位です。
数的優位を活かしながら、ドリブルなのかパスなのか相手を見てプレーを判断しなければなりません
選手に判断力とビルドアップの習慣を身に付けさせるためには、おすすめのトレーニングになってます。
さらに発展させるのであれば、
グリッドを少し広げて「3対2」にするとよりリアルな実戦に近づけることができます。
練習③ 5対3(キーパーあり)
- グリッドは反面(状況により縮めても問題ありません)
- スタートはキーパーからスタート
- 赤の選手はコーンへパスを通せることができれば、1得点
- 青の選手は奪ってからゴールを決めれば2得点
- 赤の選手は3タッチアンダーのタッチ制限
- 赤の選手が楽にプレーできているようであれば、青の選手の人数を1人増やすのもOK
- 赤の選手のポジショニングがパスを受けられる位置なのか
- 相手を見てパスかドリブルで運ぶのか、選択できているか
- 青の選手は奪ってからゴールまでのイメージを共有できているか
- 無駄なタッチをしていないか
続いてのトレーニングは5対3になります。
ゲームに近いシチュエーションでのトレーニングなので、選手のポジショニングの改善やプレーの判断などを鍛えられます。
- ボールがつながらない→ポジショニングが悪い
- トラップやパスのミスが目立つ→パスコントロールの技術が足りない
練習がうまくいかない際は上記のようなポイントに注目して改善するといいでしょう。
「攻撃側と守備側で分かれて、得点が少ない方が罰ゲーム」
「ボールを奪って10秒以内に得点を取ったら3点」
上記のように、
新しいルールや制限を加えると競技性も出てきて、強度の高いトレーニングにすることが可能です。
僕も実際にこのトレーニングを実践して、以下のような効果を実感しました。
- ゴールまで安定してビルドアップできるようになった
- プレーの無駄が少なくなった
- カウンター時の攻撃が改善された
「後ろからビルドアップをしたい!」
そういったチームはぜひ、こちらのトレーニングを試していただければと思います。
練習④ ゲーム
最後はゲームを取り入れて練習①〜③の効果が出ているのか確認しましょう。
その理由は、
練習で行ったことがゲームで出ていなければトレーニング内容を改善する必要があるから
11対11でなくても全然問題ありません。
コートサイズによってフットサル形式にしても構いませんし、8対8などの小さめのゲームなどで大丈夫です。
「練習メニューで行ったことがゲームに現れているかどうか」
ここを注目していきましょう。
以上が練習メニューの例になります。
- チームのコンセプトを練習メニュー作成の度に確認する
- 4つの局面の中から「どの局面をメインにプレーするか」意識して、コンセプトに沿ったトレーニングを考える
- プレーエリアをイメージする
- ①〜③をもとに実際に練習メニューを組み立てる
上の4つのポイントを意識して、ぜひ練習メニューを組んでみてください。
まとめ
練習メニュー作成時の4つのポイントを最後にまとめます。
- チームのコンセプトを練習メニュー作成の度に確認する
- 4つの局面の中から「どの局面をメインにプレーするか」意識して、コンセプトに沿ったトレーニングを考える
- プレーエリアをイメージする
- ①〜③をもとに実際に練習メニューを組み立てる
もちろん今日紹介した内容はサッカー指導者として基礎基本の内容でした。
でも、
弱小中学校や、フィジカルもスピードも全くない選手ばかりを抱えるチームが、基礎基本を繰り返してもなかなか試合に勝つのは難しいですよね。
クラブチームや、フィジカルが強い選手を多く抱える中体連は基礎基本を徹底して練習しますから。
- サッカー未経験者が8割を占める
- 50メートル走は平均9秒台
- 米粒のような体の選手ばかり
でも僕は上記のような選手ばかりを抱える中体連で、
30校以上が参加する地域のカップ戦で優勝したり、
元水泳部で1年しかサッカーをしていない選手を、県の1部リーグに所属する高校から推薦をもらうレベルまで育成してきました。
それは「ある練習方法」を実践してきたからです
✅サッカー未経験の初心者が試合で活躍できる練習方法を身につけることができる
✅ドリブルだけじゃなくサッカーが上手い選手を育てる練習方法を作れる
✅指導者からの評価が上がって、選手の進路先を確保できる
✅顔が上がることで選手も指導者も試合での失敗が少なくなりストレスが激減する
✅選手がどんどん成長して、選手や保護者から感謝されることが増える
上記のようなチームしたい人は、以下のnoteをぜひご覧ください。
あなたの指導者人生を大きく変える内容だと思います。