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最近サッカー界隈でよく耳にする「ポジショナルプレー」
僕が指導する中体連サッカーや街クラブでも活用されることが増えてきました。
「ポジショナルプレーって何?」という方はフットボリスタさんの記事を見ていただくとわかりやすのでぜひこちらからご覧ください。
でもポジショナルプレーを育成年代で使用するためには注意しなければいけないことがあります。
ぼくもポジショナルプレーが流行り出した当初から現場でポジショナルプレーを活用していました。
でも注意点を知らなかったぼくは以下のような状況に陥ってしまいました。
- 配置を綺麗に整理して相手よりも有利に立てているのに試合に一向に勝てない
- 数で相手より優っている局面で崩しきれず得点につながらない
- サッカーの内容では相手を圧倒しているのに最後の最後に決められて負けてしまう
では注意しなければいけないこととは何か?
早速結論から書きますと、
「育成年代においてポジショナルプレーで重要なのは位置や数でもなく質的優位」
ってことです。
上記のような疑問を持つ人ほど今回の記事を最後まで見ていただく必要があります。
今回の記事を最後まで見ていただけるだけで以下のような未来を得ることができます。
- ポジショナルプレーを活用しながら試合に勝つ確率を2倍にできる
- チームの結果が良くなることでチーム評判も上がりチーム運営が円滑になる
- 「どうやったらそんなサッカーができるんですか、、、」と対戦相手の指導者から尊敬されて指導者としての信頼や実績が溜まる
実際にぼくが上記のような経験をしたので、
この記事を見ている皆さんでも可能です。
改めて今回の記事を見るべき人は以下に当てはまる人です。
- ジュニアやジュニアユース年代でポジショナルプレーを活用している指導者
- ポジショナルプレーを実際に活用しているがうまくいかないサッカーコーチ
- 試合でとにかく勝つ確率を上げて周りのサッカークラブと差をつけたい指導者
では早速本題に入っていきます。
育成年代においてポジショナルプレーで重要なのは質的優位である理由は主に3つ
なぜ育成年代において質的優位が重要なのか?
その理由は以下の3つになります。
- 日本は「個」の評価を最優先するから
- 最後は「個人の武器」で勝敗が決まるから
- 育成年代の指導者は上のカテゴリーで活躍する選手を育成しなければいけないから
では早速、1つずつ解説していきたいと思います。
ポイント1 日本は「個」の評価を最優先するから
「位置」や「数」って相手や味方によって大きく左右するものなんですね。
味方の立ち位置や相手の立ち位置で自分の立ち位置は決まりますし、
相手の人数が少ないところに自分たちの人数を増やすことで相手よりも有利に試合に進めれられる。
どうしても自分1人では解決できない要素が位置や数には入ってきます。
でも日本サッカーに関しては「個」で選手を評価する傾向があります。
日本は周りの国とくらべて、同じチームでプレーし続ける環境が非常に少ない。
だから指導者自身も以下のようなポイントで選手を評価します。
- 「個人」で何ができるか?
- 「個人」でどんな武器があるか?
どれだけ配置や数に優位性で素晴らしいサッカーをしていても、
評価されるのはチームではなく「個人で何ができるか?」なのです。
だから位置や数を重視しすぎて質を疎かにしてしまうと、
別のチームで活躍できない選手になってしまいます。
ぼくも実際に位置や数を重視したポジショナルプレーを自分たちのチームで行っていました。
時には格上のチームに勝利したり、高校生に勝つこともありました。
でもポジションを変えてプレーさせたり、配置や数の部分でうまくいかないことがあると以下のような現象が起きました。
- 普段と違うポジションをやらせると何をすればいいか分からない選手が出てくる
- 砂のグラウンドでパスのずれやイレギュラーが起きた時に簡単にボールを失う選手ばかりになってしまった
- 全く技術がない選手に配置や数について解説しても理解が追いつかない
- 違うチームで試合をするとチームで行っているサッカーと違いすぎて混乱する選手が多発
ひょっとしたら皆さんの中にも上記のような経験がある方いるのではないでしょうか?
上記のような経験から、
「配置や数よりも質を最優先にする必要がある」
と学ぶことができました。
最後は「個人の武器」で勝敗が決まるから
どれだけ相手よりも良い位置に立ったり、1つの局面で相手の人数を上回っていても、
結局最後は「個人の武器」で勝敗が決まってしまいます。
- 守備のブロックを壊してしまうほどの圧倒的なドリブル突破力
- コースに強力なシュートを打ち込める超弾丸シューター
- 相手の矢印の逆を取り続けて相手にボールを触らせない超技巧派ボランチ
- 味方の頭に必ず合わせてくれるピンポイントクロスを持つサイドバック
上記のような武器を持つ選手が配置や数で攻め込んでくるから相手は怖いわけで、
武器を持たない選手が配置や数で攻め込んできても相手は何も怖くないんです。
相手は「怖くない」と分かった瞬間、質の低い選手をターゲットにプレスをかけてボールを奪いにきてしまう。
ぼくも個人の質を全然重視していなくて以下のような現象になった経験があります。
- 相手よりも配置は綺麗に整理されているのに試合に一向に勝てない
- 数で相手より優っている局面で崩しきれない
- サッカーの内容では相手を圧倒しているのに最後の最後に決められて負けてしまう
- 個の質が低い選手が相手のプレスにターゲットにされて、ボールを持つことを怖がってしまう
上記のような経験から、
育成年代の指導者は位置や数ではなく個人の質を高めたり武器を身に付けさせる必要がある
このように学びました。
ポイント3 育成年代の指導者は上のカテゴリーで活躍する選手を育成しなければいけないから
プロは選手を獲得することで質を確保し、位置や数等の戦術を整えて試合に勝つことが仕事です。
でも育成年代の指導者は勝つことではなく、
上のカテゴリーでも活躍できる選手を育成することが大きな仕事です。
- 目先の勝利のために選手を伸ばさず無駄な走り込みばかりさせる
- 戦術に溺れてしまって、肝心の個人技術の練習をおろそかにしてしまう
- 知識や方法論ばかりを真似てしまい、選手には全然響かない指導をしてしまっている
上記のような勘違いをしてしまっている指導者が非常に多い。
(昔のぼくもまさにそうでした、、、)
ポジショナルプレーは現状の戦力で相手よりも勝つ確率を高める戦術の1つ。でも
育成年代の指導者は現状の戦力を「伸ばす」ことを忘れてはいけません。
試合に勝つために配置や数を重視しすぎて、選手の質を高めることを忘れないようにしましょう。
今回の記事のまとめ
では最後に今回の記事をまとめてみます。
- 日本は「個」の評価を最優先するから
- 最後は「個人の武器」で勝敗が決まるから
- 育成年代の指導者は上のカテゴリーで活躍する選手を育成しなければいけないから
- 位置や数を重視した指導は他のカテゴリーで活躍できない選手を生み出す可能性がある
- 「武器を持つ選手」が位置や数で攻め込んでくるから勝つ確率を上げることができる
- 育成年代の指導者は現状の戦力をしっかり育てることを忘れてはいけない
上記のように個人の育成にお悩みの方は以下の記事を参考にしてみてください。
上記のような悩みを持つ指導者の方は以下の記事がオススメになっています。
ぜひ記事を参考にして、素晴らしいチームや選手を育ててください。