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みなさんは選手に信頼されたいですか?
ぼくは現在、中学校のサッカー部で18人ほどの選手の指導を行っています。
指導の際にいつも意識していることが「選手の信頼をどのように獲得するか?」
選手の信頼を得られるだけで以下のメリットを得ることができます。
- 選手が本音で喋ってくれるのでチーム状況の把握・改善がしやすい
- 練習メニューに対して正直な感想を言ってくれるので指導の改善が可能
- 選手が指導に対して素直に聞き入ってくれる
サッカーの指導を続けてきて「選手の信頼を獲得できたのでは?」と感じる出来事がめちゃくちゃ感じられるようになりました。
例えば以下の通りです。
- 学校の部活動アンケートで「部活動は楽しいか?」という質問に対して全ての選手が「満足している」のチェックが入っていた
- 担任の先生から「毎日部活が楽しいって学校でも言ってますよ!」と話をしていただける
- 他のクラブや他の地域の生徒が自分が指導するサッカー部に入部してくれる
個人的にはすごく嬉しい出来事で、指導を楽しみながら毎日を幸せに過ごせています。
ではなぜ上記のような信頼を勝ち取ることができたのか、
今回はみなさんに特別に4つの指導方法全てをお話ししたいと思います。
今回の記事を見ていただくだけで以下のメリットを獲得できます。
- 選手が本音で指導者と向き合ってくれる
- 選手の満足度がアップし、選手の成長が2〜3倍に成長する
- 指導者自身の幸せや充実度が上がりチームの指揮が向上する
まだ指導をしていないけど指導に興味がある方や、実際に指導をしている方の参考になればと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
ポイント①「言語化」にこだわる
ぼくが選手時代の頃、非常に疑問に思っていることがありました。
それは「できないことを指摘するだけの指導」です。
- 「縦パスをもっと早くしろよ!」「いやそこはパスをゆるくしろよ!」
→いつ使い分けるの?? - 「FWやからもっと点とれやっ!」
→いや、どうやって?? - 「なんでそんな下手くそやねんお前は」
→いや、それだったら上手くなる方法は??
みなさんも選手時代、上記のような指導を受けてきませんでしたか?
ぼくはこの指導に疑問を常に抱いてたんです。
そんな経験から、ぼくの指導のこだわりは「言語化」になりました。
そもそも言語化とはなんなのか、
簡単にいうと「感情や感覚を言葉に表したり、起きた現象を言葉に表すこと」です。
人間なら誰しも感情をそのまま言動にしてしまうことがあります。
でもそれって他人の心には全く刺さらず、むしろ反発を産んでしまったり、信用を失う結果に繋がってしまいます。
みなさんは以下のポイントを言語化できていますか?
- なぜミスが起きたのか?
- どうすればミスが改善されるのか?
- どんなポジショニングをすればボールを受けられるのか?
例えば「シュートを決めろっ!」とかって、完全に感情ですよね。
それを言語化すると以下のようになります。
シュートを打つときに〇〇を△△にしてみたら?そうすると□□になってシュート決まりやすくなるんじゃないかな
言語化の質を高めることが指導者の仕事
これはあくまで個人な意見なのですが、言語化の質を高めることが指導者の仕事だと思ってます。
なぜなら言語化を細かくすればするほど、指導者自身も選手もイメージしやすくなってお互いのレベルアップにつながるからです。
正直な話、言語化ってめちゃくちゃ労力が必要です。
ほとんどの人は感情や感覚を言葉にするのがめんどくさいから、アバウトな表現で解決しようとします。
特にサッカーに関しては、言語化を求め出すと無限に勉強する場面が生まれてきます。
能力が元から高い選手はアバウトな指導でも成長できるかもしれませんが、ぼくが指導する中学校の選手やサッカー経験が少ない選手にとっては、アバウトな指導では成長ができないんです。
選手の成長を最大限伸ばすために指導の言語化にこだわって細かく説明できるようになれば、元から能力が低い選手でも非常に速いスピードで成長ができるんです!
だからこそ指導者は「感情や感覚を細かく言語化するために勉強をし続ける必要がある」そんな話でした。
ぼくが「勉強ってほんとに重要だなぁ、、」と感じた実体験もありますので、時間がある方は必ず以下の記事をご覧ください。
https://www.meshitabeo.com/football-coach/you-lack-knowledge/
ポイント②選手一人一人に練習以外でコミュニケーションをとる
みなさんは選手と練習以外でコミュニケーションをとっていますか?
ぼくは選手が本音で話してくれるようにするために、選手一人一人とコミュニケーションをとるようにしました。
例えば以下のコミュニケーション方法です。
- 選手が整地しているときに一緒に歩きながら、練習で気になったポイントをアドバイスしたり練習メニューの感想を聞く
- 練習が始まる前に選手の自主練習に付き合ったりアドバイスを行う
- 選手の間で流行っていることを聞いたり学校の話を聞き出す(雑談)
練習以外の選手個人と会話する時間ってめちゃくちゃ大事だと思っていて、このコミュニケーションを取らない指導者が多いなぁとすごく感じます。
一人一人と会話することは正直時間がかかったり、話す内容を考えたりと難しいこともあります。
ですが選手の信頼を獲得できるだけではく、選手の成長が桁違いでアップします。
選手一人ひとりとコミュニケーションをとるのは非常に素晴らしい手段ですので、みなさんも早速取り指導に取り入れてみてください。
また選手全員が集まるミーティングや練習の場で、ある選手1人だけを褒めたり指摘する指導者をよく見ます。
みんなが集まる練習の場で個人の話ばかりしてしまうと、他の選手は全く興味が湧きませんし、特別扱いしてるような感じになってしまうのでおすすめしません。
ポイント③厳しい指導を行う
ここ最近、指導者の体罰や暴言が厳しく取りあげられることが多くなりました。
ぼく個人的な考えとしても、暴言や体罰は大反対です。
ですが、サッカーにおいて厳しい指導は必要だと思っています。
理由は以下の通りです。
- 選手自身がミスを繰り返して、サッカーが嫌いになる可能性があるから
- 選手のプレー強度を高めるため
- 選手自身が自立できるようにするため
サッカーに関係なく、何かを真剣に取り組もうとすると必ず壁にぶつかります。
そんな壁にぶつかったとき、選手に優しい声かけばかりしていると、選手が壁を乗り越えることは絶対にありません。
- なぜうまくいかないのか?
- どうすれば壁を乗り越えられるようになるのか?
選手が自分で壁を乗り越えるためには、現実を伝えて厳しい声かけをする場面が必要だと考えています。
ポイント④指導者自身がサッカーを好きかどうか
ぼくが選手の信頼を獲得できた最大の理由はぼく自身がサッカーが大好きだということ。
なぜそんな話をするのかそれは
指導者自身がサッカーを楽しんでいないのに、選手がサッカーのプレーを楽しめるはずがないからです。
インターネットにはサッカーの指導に関する内容や戦術に関する情報がたくさん溢れています。
でも、そんなことよりもまずサッカーを大好きになる努力をする方が選手を確実に成長させることができます。
- 楽しみすぎて選手よりも30分前に試合会場に到着してしまう
- 毎日選手の特徴を伸ばすためにどうすればよいか本屋有料のサービスを利用して勉強する
- 1年の半分以上はサッカーのフルマッチをみて勉強する
書き出すとキリがないですが、上記に書いてあることは実際にぼくが行っていることです。
よく選手にこんな話をします。
「必死にサッカーをしたらあかん。試合前の緊張や相手のプレッシャー、自分たちのプレー1つ1つを真剣に楽しみなさい。」
指導者自身も試合に勝てない時期が続いたり、選手の成長が思い通りいかないことも多々ありますよね。
そんな状況になると自分を追い込みすぎたり、選手に当たりそうになったりすると思います。
そんなときにはぼくが先ほど書いた言葉を思い出して、サッカーをぜひ楽しんで指導してください。